足の爪ってなんであんなに遠いんだろう
こんなに遠いと禿げたマニキュアも直せないじゃない
人混みにいると、人間の二足歩行を気持ち悪く感じるときがある
むっくり起き上がって、前足をだらんとぶら下げて、ぺらぺらの身体が風に負けないように、30センチもない後ろ足の裏だけで体重を支えているその姿はとてもじゃないけど、みっともない
犬も猫も馬も、車も机も、みんな四足で低く重心を構えているのに、人間だけ、ひょろひょろとだらしない
地球に対して責任を微塵も感じていないような気がするのは、二足歩行により、地球の真ん中から心臓や脳みそを遠ざけているからだと思う
地球から生命が生まれたとは考えもしていないようなあの歩き方
踵を引きずり、足の指が地に触れることもしない、肩から落ちた両手は暇を持て余しているのに、骨や肉の動きを自ら動かそうとしない
もっと土に触れたい、もっと草と遊びたい
人間もはやく四足歩行になればいい