デジタル版・書きたいとき日記

赤福大好きです。でも、自己紹介のときは卵が好きですと言うことの方が多いです。

人柄が伝わる文章を書ける人はすごい

とある人の個展に行きました。

全然知らない人で、でも有名な人らしかった。後輩に誘われて、ちゃっかりインスタもフォローして楽しみにしていたんだけど。

感想、正直、好みじゃなかった。

本人が気持ちよくなる感想以外載せるな、って今ツイッターで大盛り上がりしてるけれど、わたしは別にファンじゃないし、帰りの新幹線で泣いてないので、載せます。

やっぱり、文章にも好みっていうのはあって、それから、好んで読んでいる文体に書く文章も似てくるのだなと実感しました。

その人は固く、硬く、堅い文体で、日常の面白くておかしなことを書いているから、わたしはとても驚きました。ちぐはぐな感じ、それがまた面白いのかな。

漢字が多いな、というのが第一印象。その人は、三島由紀夫の愛読者らしく、書く文章も戦後の男性が書く文と令和の女性が書く文で、という違いはあるものの、なんだか、ああ三島由紀夫の文章が好きそうな人が書く文章だなあ、と納得しました。

「食べる」という言葉を「食事をとる」と表現しそうな感じ、男の人が書く文章みたいな、新聞紙に書いてある文章みたいな。

わたしは比較的雑食で、特別なお気に入りは作らずに読んでいたつもりだったけれど、やはりお気に入りの作家さんはいるもので。特に詩やエッサイやコピーなどは、内容ももちろんだけど、書き方の癖みたいなものに惹かれて好んでいることが多いと思う。

その個展はやっぱり、エッセイのようなポエムのような作品がほとんどだったから、私は内容よりも書き方に目が行ってしまい(見なけりゃ読めないからあたりまえだけど)、なんだかなあという結果に終わりました。

友人に、これらのことと、追加してその他の展示方法や開催場所や来客者の系統等を話していたら、「ぜんぜんハマってなくてオモロい」と言われたので、相当苦手なジャンルだったのだと思います。

人柄だね、とも言われました。正しく!

結局、人柄が言葉によって伝わり、それが好みか否かという問題であり、言葉そのものが好きとか嫌いとか、合ってるとか合ってないとか、そういうことじゃないんだよな、ということです。

まあでも、人柄を伝えられるほどの言葉を持ち合わせていて、さらにそれに好きとか嫌いとか苦手とか、そういった感情を相手に持たせることができる文章力ってすげえな〜、という最終的な感想です。

誘ってくれてありがたい。食わず嫌いせずに様々なものごとに触れることって、自然と視野が広がるから、人生を豊かにするためにも様々な事象に手を伸ばすことが大切なんだと思う。ミーハーな気持ちはいつまでも持ち合わせていたいね。

おわり